呼吸器外科について
呼吸器外科は、原発性肺がんを中心とした腫瘍性疾患(転移性肺腫瘍、良性肺腫瘍、未確診肺腫瘍など)、嚢胞性肺疾患(気胸、巨大肺嚢胞など)、胸壁・胸膜腫瘍(胸膜中皮腫など)、外傷(肺損傷、血気胸など)、感染性肺疾患(膿胸など)で、外科的治療が必要な場合に対応する診療科です。
肺がんは現在、部位別がん死亡率の第1位であり、早期診断、早期治療が重要です。そのため、当科では外科的治療のほかにも、肺がんが疑われるような胸部異常陰影に対し、気管支鏡検査、CTガイド下生検、胸腔鏡下生検などによる診断には積極的に対応させていただきます。また、局所進行肺癌に対しては、術前に化学免疫療法を施行し、がんを縮小させてから手術をおこない、よい結果が得られています。遠隔転移などにて手術が困難な進行肺がんの場合には呼吸器内科や放射線治療科と連携し、化学療法や放射線治療など集学的治療に対しても柔軟な対応が可能です。
気胸に関しましては、若い男性に多く見られる疾患ですが、高齢化社会とともに高齢者の気胸も確実に増加しているのが現状です。治療法としては、手術、癒着療法、気管支鏡下塞栓術など、患者さんの状況に応じて対応いたします。
胸腔鏡手術について
当科では患者さんのQOLを考え、胸腔鏡を用いたできるだけ低侵襲で痛みの少ない治療と、可能な限り呼吸機能の温存をこころがけております。

動画で見るweb河北健康教室
【web河健】Lesson.18「呼吸器外科医が教える「気胸」」
河北チャンネルでは、他にもいろいろな動画をご覧いただけます。
YouTube河北チャンネルはこちら
【知識コンテンツ】新人広報と学ぶ
日本人の死因の第1位となっているがん。部位別でみても、肺がんは上位に位置します。肺がんについて、新人広報と一緒に学びましょう。
新人広報と学ぶ「肺がん ~早期発見が重要~」
当科は外科系データベース登録(NCD)をしています
詳細はこちらをご覧ください。
スタッフ紹介
呼吸器疾患センター長/呼吸器外科部長
内田修
主な専門分野 - 呼吸器外科、肺がんの診断・治療、一般
認定/資格 日本外科学会外科専門医・指導医 日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本臨床細胞学会細胞診専門医 日本胸部外科学会認定医 非常勤医師
濱中 和嘉子
主な専門分野 - 呼吸器外科
認定/資格 日本外科学会外科専門医 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
専門外来
外来担当医表
河北総合病院
青字:予約診療 ◆:女性医師
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ― | 内田 修 | ― | ― | ― | 内田 修 |
午後 | ― | ― | ― | ― | 内田 修 | ― |
休診・代診情報
休診・代診情報はありません。
実績
手術実績(2023年度)
2023年度 | |
---|---|
原発性肺がん | 21 |
転移性腫瘍 | 5 |
縦隔腫瘍 | 3 |
気胸 | 30 |
膿胸 | 2 |
その他 | 4 |
合計 | 65 |
気管支鏡検査実績(2023年度)
2023年度 | |
---|---|
気管支鏡検査 | 54 |