河北総合病院 循環器内科では、7月よりパルスフィールドアブレーション(PFA)を導入いたしました。
パルスフィールドアブレーションは、心房細動の治療に用いられる熱を使用しない新しいカテーテルアブレーション法です。カテーテルから高電圧の電気パルスを照射することで、心筋細胞の細胞膜に小さな孔を開け、細胞死を引き起こします。心筋細胞を選択的に傷害し、異常な電気信号の伝導を遮断することにより不整脈を治療することができます。従来の熱や冷却を用いるアブレーションと比べて、心筋以外の組織への影響を抑え、今までの方法で問題となっていた食道の合併症や肺静脈狭窄などの合併症リスクが最小限におさえられます。患者さんの負担を軽減し、安全に治療ができます。
アブレーション方法による周辺組織への影響の違い