
「転んで手をついたら手首が腫れてきた」「手首が変な方向に曲がっている」「痛くて手首を動かせない」—このような症状でお困りではありませんか?
転倒時にとっさに手をついて起こる橈骨遠位端骨折は、日本で最も多い骨折の一つです。特に閉経後の女性や骨粗鬆症のある方に多く発生しますが、若い方でもスポーツや交通事故で起こることがあります。
手首は日常生活のあらゆる動作に関わる重要な関節です。適切な治療を受けないと、手首の変形や動きの制限、握力低下、慢性的な痛みが残ることがあります。
橈骨遠位端骨折は、前腕の2本の骨のうち親指側にある「橈骨」の手首に近い部分(遠位端)が折れる骨折です。手をついて転倒した際に最も起こりやすく、高齢者の4大骨折の一つに数えられています。
| 検査 | 目的 | 痛み |
|---|---|---|
| X線(レントゲン) | 骨折の有無・ずれの程度を確認 | なし |
| CT検査 | 関節面の骨折を詳細に評価 | なし |
| MRI検査 | X線やCTでわからない骨折を確認 | なし |
当院では受診当日にX線・CT検査を行い、骨折の状態を正確に診断します。
骨のずれが少ない場合は、ギプスやシーネで固定して骨がつくのを待ちます。
骨のずれが大きい場合や、関節面に骨折が及ぶ場合は手術が推奨されます。
ロッキングプレート固定術
手術のリスク・合併症
| 項目 | 件数(2024年) |
|---|---|
| 橈骨遠位端骨折手術 | 186件 |
入院期間は通常3〜5日と短く、早期の社会復帰をサポートします。
当院には手外科センターがあり、手外科専門医が在籍しています。手首の複雑な骨折にも対応可能です。
手術は原則として全身麻酔と伝達麻酔(腕の神経ブロック)を併用しています。手術中の痛みはありません。術後の痛みは鎮痛剤で適切にコントロールします。
入院期間は3〜5日です。
保存療法の場合は約4〜6週間、手術後は骨折型にもよりますが約1〜2週間の固定が目安です。手術の場合はプレートで橈骨が固定されるため、早期にギプスが外せます。尺骨骨折を合併している場合はギプスを3週程度行うことがあります。
デスクワークは退院直後から、軽い家事は2〜4週間で可能になる方が多いです。重いものを持つ作業は3ヶ月後が目安です。
必ずしも抜く必要はありません。ただし、金属の違和感がある場合や、腱への影響が心配される場合は、骨がついた後に抜釘手術を検討します。
手首の骨折は日常生活に大きな影響を与えます。「仕事は続けられるか」「家事ができるようになるか」「趣味は再開できるか」—そんな不安を抱えていらっしゃるかもしれません。
橈骨遠位端骨折は、適切な治療とリハビリで多くの方が元の生活に戻れる骨折です。当院では豊富な手術経験をもとに、患者様のライフスタイルに合わせた治療をご提案いたします。
手首を痛めた際は、まずはお気軽にご相談ください。
河北総合病院 整形外科
〒166-8588 東京都杉並区阿佐谷北1-6-1
TEL:03-3339-2121(代表)

河北総合病院 整形外科診療部長/手外科センター長
岡﨑 真人
最終更新日:2026年9月2日
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