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2026.09.02

肩が上がらない、動かすと激痛ー四十肩・五十肩の正体ー|肩関節周囲炎・肩関節拘縮・凍結肩(四十肩・五十肩)

肩が固まって動かない症状でお悩みではありませんか?

「急に肩が痛くなって腕が上がらない」「夜、痛みで眠れない」「髪を洗う動作ができない」「服の脱ぎ着がつらい」—このような症状でお困りではありませんか?

これは俗に「四十肩・五十肩」と呼ばれる肩関節周囲炎の症状です。放置すると肩が固まる「凍結肩」へ進行することがあります。

「時間が経てば治る」と思われがちですが、適切な治療とリハビリをおこなわないと、何年も痛みや可動域制限が残ることがあります。

なぜ肩関節周囲炎・肩関節拘縮・凍結肩(四十肩・五十肩)の治療が必要なのか

肩関節周囲炎とは

肩関節周囲炎は、肩関節を取り囲む組織(関節包、靭帯、腱、滑液包など)に炎症が起こり、痛みと可動域制限を生じる病気の総称です。

凍結肩(Frozen Shoulder)とは

肩関節周囲炎が進行し、関節包が厚く硬くなって肩が「凍ったように」動かなくなった状態を凍結肩と呼びます。

病期の進行
時期 期間 症状
炎症期
(Freezing期)
2〜9ヶ月 強い痛み(特に夜間)、徐々に可動域低下
拘縮期
(Frozen期)
4〜12ヶ月 痛みは軽減、可動域制限が強い
回復期
(Thawing期)
12〜24ヶ月 徐々に可動域が回復
自然経過と治療の必要性
  • 多くは1〜3年で自然に改善するとされる
  • しかし、約40%の方に何らかの症状が残るという報告もあります
  • 適切な治療で回復期間を短縮し、後遺症を防ぐ

肩関節周囲炎・肩関節拘縮・凍結肩(四十肩・五十肩)の検査と診断

主な症状
  • 肩の痛み(特に夜間、安静時も)
  • 肩が上がらない、後ろに回らない
  • 痛みで眠れない
  • 特定の動作で激痛(結髪動作、結帯動作)
検査の流れ
検査 目的 痛み
診察 可動域測定、圧痛部位の確認 動作時に痛み
X線 他の疾患(石灰沈着、関節症)の除外 なし
MRI 腱板断裂など他の疾患の除外 なし

重要:「四十肩・五十肩」と思っていたら、実は石灰性腱炎や腱板断裂だったというケースもあります。MRIなどで正確な診断を受けることが大切です。

治療の選択肢

保存療法
治療法 内容 効果
薬物療法 消炎鎮痛薬、外用薬 痛みの軽減
関節内注射 ステロイド注射、ヒアルロン酸注射 炎症を抑え、痛みを軽減
リハビリ
テーション
可動域訓練、ストレッチ 拘縮の予防・改善

炎症期は薬や注射による消炎や無理に動かさず痛みのコントロールを優先、拘縮期以降は積極的なリハビリが重要です。

手術的治療

保存療法で改善しない場合、以下を検討します。

関節鏡視下授動術

  • 関節鏡で硬くなった関節包を切開
  • より確実に拘縮を解除

河北総合病院が選ばれる理由

スポーツ・関節鏡センターの専門性

当院にはスポーツ・関節鏡センターがあり、肩関節疾患の専門的な診療をおこなっています。

迅速な対応
  • 夜間痛が強い場合は早めの対応も可能
充実したリハビリテーション
  • 約50名のリハビリスタッフが在籍
  • 病期に合わせたリハビリプログラム
  • 自宅でのセルフストレッチ指導

よくあるご質問(FAQ)

四十肩・五十肩は放っておいても治りますか?

多くの場合、1〜3年で自然に改善しますが、適切な治療をしないと痛みや可動域制限が残ることがあります。早期から適切な治療をおこなうことで、回復を早め、後遺症を防ぐことができます。

リハビリは痛くても続けるべきですか?

炎症期に無理に動かすと悪化することがあります。病期に合わせたリハビリが重要で、痛みが強い時期は無理をせず、拘縮期に入ったら積極的に動かすことが大切です。

いつ治療を始めるべきですか?

肩の痛みや動きにくさを感じたら、早めに受診してください。特に夜間痛が強い場合は、他の疾患(腱板断裂など)の可能性もあるため、正確な診断を受けることが重要です。

不安を安心に変える一歩を

「四十肩・五十肩は誰でもなるもの、待っていれば治る」—そう思っていませんか?

確かに多くの場合は自然に改善しますが、何年も痛みや動きにくさが残る方もいます。また、「四十肩」だと思っていたら腱板断裂だったというケースもあり、正確な診断を受けることが大切です。

当院では、病期に合わせた適切な治療とリハビリで、できるだけ早い回復をサポートします。肩の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

整形外科へご相談ください

河北総合病院 整形外科
〒166-8588 東京都杉並区阿佐谷北1-6-1
TEL:03-3339-2121(代表)

記事監修

河北総合病院 整形外科副部長/スポーツ・関節鏡センター長
加藤 敦夫

認定・資格
  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本整形外科学会スポーツ医
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター

最終更新日:2026年9月2日

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